何となく体調が悪い場合ややる気が出ない、憂鬱に感じてしまうなど、心の病気にかかっている方は多いです。それには原因が複数あることも多いですし、自覚がないまま負担になっていることもあるので、自発的にクリニックに通ったりカウンセリングに通うケースは少ないです。多くが体に支障が出てから気づいたり、日常生活が辛くなってから来院するケースが多いです。どの病気でも同じですが、こじらせてしまってからでは治療も時間がかかります。症状が気になっていても仕事があって帰りが遅いのでクリニックが開いていないとか、休みの日が時間が取れない、近くに心療内科がないなど、物理的な原因で治療ができない方もいます。これでは何を改善したらいいのかも分からずに、ますます不安が募って悪循環です。そんな声が増えたことや、生活スタイルの多様化に対応するために、新しい方法での心のケアが増えています。それが電話相談です。相談相手は心のケアの専門家である医師や看護師、心理カウンセラーなどで、丁寧に話を聞きながら心のリラックスに導いてくれます。どうして、増えてきているかというと、やはり忙しい働き方をしている中でうまく心の休息や切り替えができなくなっている方が多くなっています。しかし、時間が取れなかったり、通うのが面倒だったり、人の目を気にする方が多いです。それらをクリアする電話で話す方法なら、より多くの方に相談してみるという第一歩を踏み出してもらいやすくなっています。さらに、クリニックや医者が苦手という方もいるので、電話という間接的な方法で苦手意識を持たずに利用できるのも人気の理由です。
最近はクリニックの電話相談の他にも、有志の団体などでも開設していますので、ネットで検索すればいくつかヒットするでしょう。基本的には全国の誰でも利用できますが、中には条件が付いていることもあるので事前に確認しましょう。あとは電話するだけですが、対応時間や事前にメールなどで予約が必要かもチェックしておきましょう。比較的、対応時間は長くて夜遅くまで相談にのってくれます。仕事帰りや休みの日に相談することも可能です。また、しっかりと話を聞くために予約制のこともあります。一人当たりの時間が決まっている場合も有りますので、予約制なら申し込みをしなくてはなりません。対応できる日時を確認して、いくつか候補日を連絡しましょう。その時間は責任もって連絡できるようにしないと、他の利用者もいるので迷惑になってしまいます。あとは当日の約束の時間に電話をかけるだけです。予約制ではない場合は、時間がしっかりととれる時に電話しましょう。相談時は自分の辛いことなどを話せばいいだけです。うまく話す必要はなく、相手はプロですからうまく誘導してくれたり、聞き出したりしてくれます。全てをこちらから説明しようとする必要はないので、気構えることもないですし、詰まっても言葉が出なくても構いません。まずは心の詰まりや体調など気になることを話せばいいだけです。話すことで自分でも客観的に考えられるきっかけになりますし、少し心が軽くなります。準備して話すことを決めておくこともありませんし、特別なことと思う必要は全くありません。いつも通りの飾らない自分でいいので、気構えずに話せば十分です。